本日取り上げるのはブラッドピット主演の映画『マネーボール』。
大リーグ球団のであるオークランド・アスレチックスが、実際に成し遂げた偉業を描いた作品です。
貧乏球団のGMであるビリー・ビーン(ブラッドピット)は偉業を成し遂げるため、様々な人を巻き込みものごとを動かしていきます。
そのドラマの裏には様々な説得、交渉、裏切りなどがあるのですが、そういった人間ドラマには印象的なフレーズが多く登場します。
映画「マネーボール」は私はビジネス英語を学ぶ映画としてベストスリーには入ると思っています。
それではこの映画でビジネス英語を学んで行きましょう!!
誰に向けて書いているか?
英語を使って情報を伝えるだけではなく、相手の心を動かして、行動に移してもらいたいと思っている人。
。
映画「マネーボール」解説と本日のフレーズ紹介
あらすじと今日のフレーズを順を追って説明します。
「マネーボール」の非常に簡単なあらすじ
メジャーリーグの貧乏球団オークランド・アスレチックスでゼネラルマネージャーを務めるビリー・ビーン(ブラッド・ピット)。
ビリーは当時画期的な方法であったデータを重視した選手評価にもとづき、経営危機に瀕した球団を再建しようと奮闘します。
選手を安価で集めて勝率を上げるという独自の戦略は周囲から小馬鹿にされ、無謀だと言われます。
しかしその無茶に思えた理論が機能し始め、あり得ない奇跡を起こす事に。。。
今日のシーン
アスレチックスはGMであるビリー(ブラッド・ピット)が構築した新体制で新シーズンに臨んだものの、開幕から連戦連敗。
メディアからも批判にさらされ、早くもGM交代論調が巷では広がり始めます。一人娘からも「パパ首にならないよね?」と心配されるありさま。
そんな中、ビリーは自分の戦略を信じ、さらにチームの再構築を行おうべく他球団との交渉に踏み切ります。
チームの中心選手を手放すことも辞さないビリー。若くしてビリーの相棒となり、チーム改革を推進してきたピーターも驚きを隠せません。
ピーターは「そんなの誰にも説明できない、今度こそお互い首になる」と言います。オーナーにもメディアにもそんなドラスティックな改革は理解されない、と言うのです。
そんなピーターにビリーはどう話をするのか。
今日のシーンはビリーがピーターに「仕事上、何を基準にものごとを判断すべきか?」について話しているシーンです。
このシーンの前段階でビリーは娘に「GMを首になるのでは?」と心配されますが、どうにかして娘をなだめる印象的なシーンがあります。その解説もしていますのでご興味ある方は是非ご覧ください。
・ビリー(ブラッド・ピット)・・・メジャー球団「アスレチックス」のGM。元野球選手。
・ピーター(ショナ・ヒル) ・・・ビリーを理論で支える若き相棒。イェール大学卒の頭脳派
(字幕設定で英語字幕出せますので、そちらもチェックして下さいね)
英文解説
I may lose my job.
(君の言う通り)仕事を失うかもしれない。
In which case I’m a 44-year-old guy with a high school diploma and a daughter I’d like to be able to send to college.
もしそうなったら、僕は44歳でしかも高卒。大学に行かせてやりたい娘もいる。
You’re 25 years old, with a degree from Yale and a pretty impressive apprenticeship.
君は25歳で、イェール大学の学位があるし、若手として有望なキャリアを積んでる。
I don’t think we’re asking the right question.
でもそれは我々が本来考えるべき大切な事なのか?
I think the question we should be asking is, do you believe in this thing or not?
本当に大切なのは自分達がやっている事を本気で信じるかどうかだ
I do.
信じている。
It’s a problem you think we need to explain ourselves.
誰かに説明する必要がある、なんて考えちゃいけない。
Don’t. To anyone.
説明する必要なんてない。誰にもだ。
Okay.
わかった。
Now, I’m gonna see this thing through, for better or worse.
結果がどうであろうと、俺は最後までやり抜く
high school diploma ・・・高校卒業証書
degree from Yale ・・・イェール大学の学位
apprenticeship ・・・見習い期間
see A through ・・・Aを最後までやり抜く
セリフ解説
仕事に対してどのようなマインドで向き合うかどうか、仕事の本質は何なのか?について非常に意味深いシーンです。
会話の冒頭でビリーは、「クビになるかも知れない」「上層部に説明できない」と気をもんでいるピーターに対して、確かに仕事を失うかもしれない(I may lose my job)と話します。しかもビリー自身、娘もいて仕事を失えない状況にあると説明。
でも問題なのは、クビになる事を恐れて自分が信じている事が出来ない事。仕事で大事なのは「自分が取り組んでいることを信じているか」だと言います。
「I don’t think we’re asking the right question.」や「I think the question we should be asking is, 」のaskは「誰かに聞く」という意味ではなく「自分自身に聞く」とイメージした方が意味をとりやすくなります。
自分がやっていることを信じているか、どうかが一番重要であると話します。
そして最後の文章も非常に印象的です。
「Now, I’m gonna see this thing through, for better or worse.」⇒ビリーは自分のやっていることを信じている、ので最後までやり遂げる、と誓っています。「for better or worse」例えそれが良くても悪くても⇒結果に関わらず。
結果はどうであれ自分が信じている事を最後までやりきる、それが仕事の本質であり一番重要な事だと言っているのです。
本日のセリフを使った例文作り
それでは本日の構文を使った例文を考えてみたいと思います。
“The question we should be asking is ~ ?” の応用例文
自分がビジネスで使うシーンを具体的に思い浮かべて例文を作ってみましょう!
一見長い文章ではありますが、劇的なこの文章構造で「問題の本質は何か」について相手に理解を促す事ができます。
以下の例文は、チームや組織のメンバーが重要な意思決定や方向性について共通の理解や信念を持つことの重要性を強調しています。
例文
The fundamental question we should be considering is, are we committed to this project for the long haul?
我々が考えるべき基本的な問いは、長期にわたってこのプロジェクトにコミットするのかどうかという事です。
What we really need to ask ourselves is, do we have faith in the leadership’s vision for the future?
自問自答すべき真の問いは、我々自身が経営陣の将来に対するビジョンを信じているかどうかです。
“I’m gonna see this thing through, for better or worse.” の応用例文
この文章構造を使う事で困難に直面しても、目標達成やプロジェクトの完遂に対する強い決意を表現できます。
例文
Regardless of the challenges, I am committed to completing this project successfully.
様々な困難がありますが、私はこのプロジェクトを成功させることに専念します。
I will persist with this initiative until we achieve our desired outcomes, no matter the obstacles.
障害があろうとも、私たちが望む結果を達成するまで、この取り組みを続けます。
I am determined to follow through with our plan, come what may.
何が起こっても、私たちの計画を最後までやり遂げることを心に決めています。
練習方法
この構文を利用して自分事としての例文をつくりましょう。
そして自分のものにするためにも声に出して何度も繰り返しましょう。
自分の例文を覚えて無意識に表現できるようになるまで、繰り返し音読してください。
適切な反復回数の目安は100回です!
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