職場で上司に、同僚に、部下に心配されたときどのように英語で答えたら良いかわかりますか?
相手が機嫌をそこねていないか?気持ちは前向きか?などが気になったり、仕事上の約束や納期が守れそうか、といった大事な事を確認したかったり。
職場では常に誰かが誰かを心配している光景がよく見られます。
今日はそんな時にどう答えるか?を映画「マネーボール」の1シーンを使って見てみたいと思います。今回は、心配に対してどう答えるか?に焦点をあてます。
誰に向けて書いているか?
英語を使って情報を伝えるだけではなく、相手の心を動かして、行動に移してもらいたいと思っている人。
。
本記事で学べる事
- 職場や実生活でどのように相手を「安心させるか」、その時使う英語フレーズ
- 「自分だったらどう言うか?」自分事としての応用表現の作り方
Everything’s fine. ・・・すべてうまくいく
You don’t have to worry. ・・・心配することはない
There’s no problem. ・・・問題はない
They are not problems at all. ・・・それらは全く問題ではない
マネーボールのあらすじ
『マネーボール』(Moneyball)は、2011年のアメリカ合衆国の映画です。マイケル・ルイスの『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』が原作。
メジャーリーグの貧乏球団オークランド・アスレチックスでゼネラルマネージャーを務めるビリー・ビーン(ブラッド・ピット)が主人公。
あらすじは、、、
ある日ビリーは、名門大学卒の頭脳明晰な青年ピーターと出会う。
二人は当時は画期的な方法であったデータを重視した選手評価にもとづき、経営危機に瀕した球団を再建しようと奮闘。
選手を安価で集めて勝率を上げるという独自の戦略は周囲から小馬鹿にされ、無謀だと言われる。
しかしその無茶に思えた理論が機能し始め、あり得ない奇跡を起こす事になる。。。
今回のピックアップシーン
主人公のビリー(ブラピ)はGMとしてアスレチックスを率いています。
予算が少ない中で独自の選手起用の方法論を使い成果を出そうとしますが、全く結果が出せず連戦連敗。
その結果に対しネット、新聞、テレビで散々叩かれていました。
それをメディアからの情報を色々見聞きしている娘が心配して「お父さん大丈夫?」「お父さんクビにならないよね?」というシーンです。
英語の自動生成字幕も表示出来ますので設定をOnにしてみてください。
実際のセリフ
Dad, there’s no way you’re gonna lose your job, right?
お父さん、仕事を失うことはないよね?
What?
え?
Well, I don’t know. I’m just wondering.
まあ、わからない。ただ疑問に思っているだけ
Where’d you hear that?
どこで聞いたんだ?
Well, I go on the Internet sometimes.
時々インターネットで見るんだ。
Well, don’t do that. Don’t go on the Internet.
そんなことしなくていい。ネットなんて見ないでいい。
Or watch TV or read newspapers……or talk to people.
テレビも新聞も、、人と話すのも
I don’t talk to people. I just read stuff.
人とは話さないよ。読むだけ
Honey, everything’s fine. Everything’s fine.
ねえ、全て大丈夫だよ。何も心配しなくていいんだ。
Really, you don’t have to worry.
本当に、心配しなくてもいいんだよ。
But if you lose your job, will you have to move away?
でも、もし仕事を失ったら、引っ越さなきゃいけなくなるの?
Honey, I’m not gonna lose my job.
仕事は失わない
You don’t have to worry.
心配ないよ。
Okay.
わかった
There’s no problem.
問題ない
I got uptown problems, which are not problems at all.
ささいな問題はあるけど、それも全然大したことはない。
You’re not worried, right?
心配ないからね?
No, I’m not worried.
わかった。
解説
ビリー(ブラピ)がチームを連戦連敗させ散々世間から叩かれている。それを知っている娘が心配して「お父さんクビにならないよね?」という問いかけるシーン。親子の気持ちの機微が描かれていて印象的です。
この場面でブラピは娘を心配させないように以下のフレーズを使ってなだめます。
Everything’s fine. すべてうまくいく
You don’t have to worry. 心配することはない
There’s no problem. 問題はない
They are not problems at all. それらは全く問題ではない
全てのフレーズがとても簡単なのでそれぞれ一度は聞いたことがある文章ではないでしょうか?相手を心配させない、問題が無いことを伝える代表的な文章です。
この単語を使う時の一番重要な点が「感情を込める!」という事です。
Everything’s fine.(fineが強調されておりファ「ア」イン)
There’s no problem.(noに力点が置かれている)
実際の動画を見て頂くと分かると思いますが、ブラッド・ピットが非常に感情をこめて娘をなだめるように話しています。これくらい言葉に重みを乗せてイントネーションをつけて話すのが英語では大変重要で、ビジネスの場面でもそれは同じです。
重要イディオムと単語
他の単語やイディオムについてまとめましたのでこちらも参考にしてください。
単語・イディオム | 日本語訳 |
go on the Internet | インターネットを見る |
there’s no way+文章(S(主語)+V(動詞)) | SがVすることはあり得ない |
I’m just wondering+文章(S(主語)+V(動詞)) | SがVするんじゃないかと思う |
stuff | もの、物事 |
move away | 引っ越す |
not at all | 全く~ではない |
感情を込めて音読する事の重要性
「感情や場面と英語をリンクさせる」ことで、英語脳は作られていきます。
英語がペラペラになるためには英語脳になることが必要と言われています。
それは言いたいことを日本語で考えてそれを英訳するのではありません。英語のまま考えて、言いたいことを英語のまま伝えるという技術です。
これには音読が重要なんです。というのもある特定の感情が生まれた瞬間に、その感情と結びついた英文が脳内に発生してそれが英文が口から出てくる。
という事が英語がペラペラになる、と世間で言われていることなんです。
ようになることが重要です。自分がこの英語脳を作るための感情の入れ方、及びその練習方法については別記事にまとめたいと思います。
注意点(上司にも使えるか?)
今回紹介した
Everything’s fine. すべてうまくいく
You don’t have to worry. 心配することはない
There’s no problem. 問題はない
They are not problems at all. それらは全く問題ではない
については日本人にとってはカジュアルな表現と(実際父から娘への言葉)、取られがちです。私の訳語も少しぶっきらぼうですが、上司に対して使っても失礼になりません。
もしどうしても丁寧にしたい場合は、Please don’t worry. I’m gonna be OK!など言えば良いです。
もしくはTher’s no problem の後に詳細な説明を加えて出来る限り現状を理解してもらい、今後の打開策など含めてお話するのが良いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?フレーズ自体は非常に簡単なものでしたが、二人の会話のリズムやイントネーション、そして間の取り方など学べきところが非常にあるシーンだと思います。
動画を見て終わりではなく是非この動画を使ってものまねすることで自分のフレーズとしていってください!ブラッドピットになりきって練習していきましょう!
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