今日も映画からビジネス英語のリアルなスピーキングフレーズを学んで行きましょう。
本日の映画は「AIR」
1980年代、業績不振だったナイキのバスケットボール部門を、一発逆転の秘策で立て直すまでを描いた作品。
この映画ではナイキとマイケルジョーダンが数々の困難を乗り越えどのようにバスケットシューズの契約締結に至ったか、その交渉の過程が詳細に描かれています。
映画内ではビジネス英語のフレーズが盛りだくさん。ビジネス英語のスピーキングを学ぶのにはまさにうってつけです!
個人的にはビジネス英語を学べる映画の3本の指に入ると思っています。
本編をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
誰に向けて書いているか?
英語を使って情報を伝えるだけではなく、相手の心を動かして、行動に移してもらいたいと思っている人。
。
本記事で学べる事
- 映画のワンシーンから感じる交渉現場の息づかい
- パワフルな説得表現⇒I believe三段活用の使い方
- 「自分だったらどう言うか?」自分事としての応用表現の作り方
本記事を読めば実戦で使えるリアルなフレーズが学べます。
効果的なフレーズを自分のものにして実際のビジネス現場に活かしていきましょう!
こんにちは、たっちゃんと言います。
海外営業職に就いてもうすぐ8年になります。
今日のご紹介する構文です。
*結論を明示した後①~④を述べる。
①because I believe in (A) (Aには人或いは商品).
②I believe that (A) is different. (①の協調)
③And I believe that 文章 (文章には、相手の胸に刺さる文章or口説き文句)
④That’s why 文章 (結論*の繰り返し)
映画「AIR」解説と本日の英語交渉フレーズ紹介
あらすじと今日のフレーズを順を追って説明します。
映画「AIR」のあらすじ
まだ見られていない方はこちらの「あらすじ」をご参照ください。https://eiga.com/movie/99032/special/
今日のシーン
それでは本日のシーンを見てみましょう!ナイキの社員であるソニー(マットデイモン)とマイケルジョーダンの母親との商談シーン。
ソニーはジョーダンとの契約を結ぶためにわざわざナイキの本社のあるオレゴン州からマイケルの実家があるノースカロライナ州まで出向きます(アメリカ横断。距離4800キロ)。
マイケルに無視されていたナイキも契約候補に入れてもらう為、交渉を仕切っていたマイケルの母親に言った口説き文句です。
(字幕設定で英語字幕出せますので、そちらもチェックして下さいね!)
セリフ解説
実際のセリフ
Why are you in Wilmington, North Carolina?
なぜノースカロライナ州のウィルミントンに(はるばる)来たのですか?
Because I believe in your son. ①
私はあなたの息子(マイケルジョーダン)を信じているからです。
I believe he’s different. ②
彼は(他のプレーヤーとは)違うと信じています。
And I believe you might be the only person on Earth who knows it. ③
それを理解しているのは地球上であなただけだと信じています。
That’s why I’m in Wilmington, North Carolina. ④
だから私はここにいるのです。
believe in A ・・・ Aを信じる
that’s why S+V ・・・(前を受けて)だから SはVだ or SはVする
何故ウィルミントンにはるばる来たのかを尋ねられて、ソニーはそれを説明する為に3つのbelieveを使っています。
①ではI believe in your sonと言って、マイケルジョーダンの可能性を信じていると話します。
②では何故彼の可能性を信じているのか理由もふまえてI believe that he is differentと追加しています。つまり彼は他の選手と違う、と言っています。
3つ目にダメ押しで、③And I believe you might be the only person on Earth who knows it.それに気付いているのは母親のあなただけだから、と殺し文句を言っています。
①〜③の理由を受けて最後に④That’s why (そういうわけで)ここに私はいるのです。と締めくくっています。
非常に簡単な語句で構成されていますが、3回believeという強い動詞を繰り返すことで、印象深い構成になっています。また①⇒③に進むと同時に内容もより具体的になり、聞いている相手に肉迫している表現となっています。
このことで相手に自分事として感じてもらい非常に説得力のある言葉を届けることが出来ます。
映画本編をご覧になりたい方はこちら↓
もう1回構文を出しますね。
*結論を明示した後①~④を述べる。
①because I believe in (A) (Aには人或いは商品).
②I believe that (A) is different. (①の協調)
③And I believe that 文章 (文章には、相手の胸に刺さる文章or口説き文句)
④That’s why 文章 (結論*の繰り返し)
I believe 三段活用の効果【実体験】
私が海外営業になりたての頃、お客様や話し相手にたまに言われたのが「日本人は話に感情がこもってないよね」という事でした。それを攻めているわけではないのですが、ただ感想として聞きました。
恐らく覚えたフレーズをそのまま使おうと必死になって思い出しながら話していたことが原因だと思います。一方海外の方(特に欧米)は話に抑揚があって人を引き付ける話し方をします。当時悩んで出した答えは以下の2点でした。
①リズム、抑揚を欧米人に出来るだけ近づける⇒話し方をまねる
②言い回し・表現の構成をまねる⇒映画・ドラマを見て学ぶ
②については映画・ドラマを見て大げさな言い方や相手を引き込む表現を収集してそれを実際の会話に入れていくようにしました。そうすると相手の反応も今までと良くなった、コミュニケーションがスムーズに進むようになった!と感じる事が増え、効果を実感しています。
話し方というと比較的①に注目が行きますが、②も同じくらい重要です。
アメリカ人でも①はそうでもない(日本人に近い人も多い)けれども、②の言い回しの引き出しが豊富で人を引き込む力があるひとを多く見てきました。
これを学ぶには実際に話されている言い回し・話の構成をリアルから学ぶのが一番。そのためには日々視聴者を引き込もうと最善の努力をしている映画・ドラマから学ぶのが一番だと思っています。
どのようにこのマジックフレーズを応用するか?
例文
例えばあなたが海外営業員でアメリカの小売業(ここではウォルマート)に自社商品のプレゼンをしに来ているとします。
売りたい商品は日本のお菓子だとして以下の文章を考えます。
I came here from Japan.
日本からやって参りました。
①Because I believe in the snack.
なぜなら、私はそのスナックの可能性を信じているからです。
②I believe that the snack is different (from other snacks in the U.S.A).
私はそのスナックが(他のアメリカのスナックとは)違うと信じています。
③And I believe that you can be a retailer who can let U.S people know its greatness.
そして御社がアメリカの人々にその商品の素晴らしさを伝える会社になっていただけると信じています。
④That’s why I’m here.
だから私はここに来たんです。
少々ドラマチックな言い方なので、
使い方
①商談・プレゼンの冒頭に使って注意を引き付ける文言として使う
もしくは
②商談・プレゼンの最後に使って締めの言葉として使う。
このどちらかが良いかと思います。
またプレゼン自体の内容もしっかり作りこむことは大前提です!
自分にあてはめた文章を作ろう!
読者の方々はそれぞれ自分のいるシチュエーションが違うと思います。
上記構文を使ってそれぞれに合った文章を作ってみてください。それを何度も暗唱する事で自分のフレーズとして獲得できます。
練習方法
この構文を自分のものにするためにも声に出して何度も繰り返しましょう。
原文音声をひたすらシャドーイング
まずはもともとの音声を真似てネイティブのリズムや発音を完全にコピーできるようになりましょう!
自分事文をひたすら音読
ある程度コピーできるようになったら自分事文を1つ作りそれを暗記して、無意識に出てくるまで音読してください。
回数目安は100回です。
まとめ(改めて本日のおさらい)
いかがでしたでしょうか?今日学んだフレーズを是非実戦で試して使ってみてください。
Aには人或いは商品
更に強調
文章には相手の胸に刺さる文章:口説き文句
結論:結果的に何なのか?何をしているのか?何を言いたいのか?
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